ローミングサポート機能はありますか?
ローミングをサポートする機能として、
「IEEE802.11k/IEEE802.11v/IEEE802.11r」「低RSSI切断機能」の2つを搭載しております。
※弊社の基本設計ではデフォルト無効としております。
※設定をご希望の場合は、hypersonix-support@amiya.co.jpまでご依頼ください。
■「IEEE802.11k/IEEE802.11v/IEEE802.11r」の詳細な仕様は機種により異なり、下記の通りでございます。
※Wi-Fi6APのみ対応
※無線クライアントごとに対応、非対応がございますのでご確認下さい。
・ハイセキュアタイプ
現在は未対応でございます。2024年夏頃に対応予定でございます。
・スタンダードタイプ
「IEEE802.11k/IEEE802.11v/IEEE802.11r」全てに対応しております。
SSIDに対して設定可能でございます。
・ベーシックタイプ
「IEEE802.11k/IEEE802.11v/IEEE802.11r」全てに対応しております。
APに設定されているSSIDに対して設定可能でございます。
■「低RSSI切断機能」の詳細な仕様は機種により異なり、下記の通りでございます。
・ハイセキュアタイプ
SSIDに対して-48dbm~-75dbmまで、3dbmごとに10段階で設定可能です。
・スタンダードタイプ
APに対して任意のdbmを設定可能です。
・ベーシックタイプ
APに設定されているSSIDに対して任意のdbmを設定可能です。
例:AP1のSSID1に-60dbm、AP1のSSID2に-65dbm、AP2のSSID1に-70dbmといった設定が可能でございます。
【参考1】IEEE802.11k/IEEE802.11v/IEEE802.11rとは
Wi-Fi標準規格IEEE802.11のうちのひとつであり、ローミングを促すことでWi-Fiが管理しやすくなるための規格です。
802.11kは、AP周辺の電波状況や近隣のAPの使用チャネル、通信量などの測定情報をAP間で情報交換します。この測定情報を基にAPがクライアントに最適な候補を通知し、スムーズなローミングが可能となります。
802.11vは、802.11kの測定情報に基づいてAPがクライアントにコマンドを発行し、最適なAPに接続するよう促します。
802.11rは、ローミングの際に再認証の高速化がされるよう、クライアントとAP間で情報交換します。認証済みのクライアントが他のAPにローミングする場合に認証時間が短くなり、すばやく通信開始できるようになります。
【参考2】RSSIとは
RSSI(Received Signal Strength Indicator)とは、受信信号強度を示す値です。単位はdBm(デシベルミリワット)で、値が0に近いほど信号強度が強く、通信を行うのに適している状態です。逆に値が100に近いほど通信しづらい状態になります。
目安として、-65dBm以上あれば問題ない通信速度(スループット)を出すことが可能です。-75dBm以下は、電波が弱く無線接続が不安定になる場合があります。