DFSの動作について
DFSの動作について挙動は下記のとおりです。
DFSはW53,W56の無線帯域を利用しているAPにおいて動作する機能です。
・ハイセキュアタイプ
レーダー波を検知した際にW52,W53,W56のいずれかのチャネルに変更いたします。
・スタンダードタイプ
レーダー波を検知した際にW52,W53,W56のいずれかのチャネルに変更いたします。
・ベーシックタイプ
レーダー波を検知した際にW52,W53,W56のいずれかのチャネルに変更いたします。
※下記参考
・DFSの概要
DFSは、無線LAN機器が5GHz帯域を利用する際に、レーダーなどの既存のシステムに干渉しないように、動的に使用する周波数を選択するための機能です。この技術は、特に気象レーダーや航空レーダーが使用する帯域を避けるために導入されました。
・仕組み
チャンネルのスキャン: 無線LANアクセスポイント(AP)は、特定のDFSチャンネルで送信を開始する前に、一定時間(通常は60秒間)そのチャンネルをスキャンし、レーダー信号が存在しないかを確認します。
レーダー信号の検出: スキャン中にレーダー信号が検出されない場合、APはそのチャンネルを使用して通信を行います。もしレーダー信号が検出された場合、そのチャンネルの使用を避け、別のチャンネルを選択します。
運用中の検出: 通信中にも定期的にレーダー信号の監視が行われ、万が一レーダー信号が検出された場合、APは直ちにそのチャンネルの使用を中止し、別のチャンネルに切り替えます。
・DFSの利点
干渉の回避: レーダーシステムへの干渉を避けることで、他の重要なシステムの機能を保護します。
チャンネル利用の最適化: DFSにより、利用可能な周波数帯域をより効率的に使用できます。これにより、5GHz帯域の利用効率が向上します。
・DFSがもたらす課題
チャンネルスイッチングの遅延: レーダー信号検出時にチャンネルを切り替えるため、一時的に通信が途切れる可能性があります。